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三京証券の『ちょこっとコラム』では、証券投資に関連する様々な情報や、雑学に至るまで、コラム形式で分かりやすく解説していきます。証券投資初心者の方にも今後の参考にして頂ければ、幸いです。

2016年4月27日

第6回『債券投資の特徴』

今回は債券投資における特徴やリスクについてお話ししたいと思います。

投資する際のリスクとは何か

初めに、「リスク」と言う言葉の捉え方を考えます。
 一般的に「リスク」と言うと「危険」と解釈されることが多いため、投資に際する「値下がりリスク」と理解され易く、損をすると言うイメージが先行しますが、損をするばかりでは無く値動き次第では利益となることもある訳で、取引にかかるコストや税金などを除けば論理的には損益が発生する確率は1対1の関係となるはずです。つまり実際の金融取引の場で「リスク」と言われる場合には「変動するリスク」と捉えると分かり易いです。
 様々な金融商品のパンフレットには幾つもの「○○のリスクがあります」と言う記述が並びますが、「危ない」と言うよりは「損をすることがあります」という事を様々な観点から説明している訳です。

例えば株式や債券、投資信託など金融商品に投資した後に価格が変動しますが、値下がりして損をするばかりでは無く、値上がりや配当収入などで利益が出ることもあります。つまり「リスク」を取るという事は、投資した資産が将来に於いて変動するリスクを受け入れる事であるとご理解いただければ良いかと思います。

掴んでおくべき債券投資の要点

さて、債券投資の主な特徴としては、

  • 1)収益性(金利上昇やインフレには弱いが金利低下時に強い)
  • 2)安全性(償還期限が到来すれば額面金額で償還される)
     ※但し債券の額面価格以上で購入した場合には償還損が出る
  • 3)流動性(償還期限前でも市場にて日々売却が可能)
  •  …などがあげられます。また債券は国内外の企業に限らず地方自治体や政府、国際機関に至るまで様々な発行体(その債券を発行する主体)を使った銘柄分散が可能であり、更に投資目的に合わせて複数の年限、また外貨建て債券であれば複数通貨への分散投資などによりリスクを分散させて投資をすることも可能となります。

外貨建て金融商品の考え方

外貨建て債券の最も大きな魅力としては、他国の金利が日本の金利と比して高い場合、一般に外貨建ての外国債券を購入することで好利回りの投資が可能になることがあげられます。
 内外金利差(相対的に高い外国通貨の金利から日本円金利を差し引いた金利差)を享受することに加えて、購入時の為替レートより償還や売却時の為替レートが円安になった場合には利益も出易く、より効率的な投資が可能になります。 もちろん円高時に売却すれば損失となることに注意が必要です。

外国債券は様々な国の通貨建てで発行されているため、複数の通貨へ投資することにより先進国や成長著しい新興国などに分けて、景気動向、経済成長の度合いの異なる様々な国への国際分散投資を実現し、投資リスクを軽減することが可能です。

分散投資によるリスク低減の考え方からも、ご自身のポートフォリオ(所有する資産の組み合わせ)に円貨建て債券の期待収益率と相関性の低い外貨建て債券を組み入れることにより、投資を効率化することが出来ると言い替えられます。

個別のリスク説明

一方で、債券投資のリスクとしては、価格変動リスク、為替変動リスク、信用リスク、カントリーリスク、流動性リスクなどが挙げられます。

1)価格変動リスク: 通常の債券は満期まで保有すれば額面で償還されますが、債券を途中で売却する場合、市場金利や市場環境の状況に応じて債券価格が日々変動するため、額面で売却できるとは限りません。一般的に、金利が上昇すれば債券価格は下落し易く、金利が低下すれば債券価格は上昇し易くなりますし、債券価格の変動幅は償還までの年限が長い程大きくなる傾向があります。また、発行体の信用力の低下などにより価格が下落した場合などは債券単価が投資時以下の価格になることで売却損が出ることがあります。これらの値上がりや値下がりのリスクを債券の価格変動リスクといいます。

2)為替変動リスク: 外貨建て債券の売却や利払い、もしくは償還金を円で受け取る際には為替の影響を受けるため、それぞれの受取時点における為替相場の水準によって円での受取額が変わるリスクがあるという意味です。購入時より円高になっている場合には期待していたより円での受取額が減少するなどで、円ベースでは当初元本を割り込むことがあることを指します。 特に外貨建ての金融商品においては為替の影響が最も大きいとお考えください。

3)信用リスク: 発行体が財政的に破綻(はたん)したり資金繰りに行き詰るなどで利払いが滞った場合などに、投資金額の全部あるいはその一部が回収できなくなるリスクを指します。

4)カントリーリスク: その発行体が所在する国・地域の経済・政治環境の変化などに起因する影響であったり、戦争や災害、あるいは財政破綻(はたん)、外貨の枯渇(こかつ)といった要因によって支払いが不履行になる可能性があることを言います。その国の安定性や将来性とも言い替えられます。

5)流動性リスク: 発行体を取巻く市場環境の変化によって流動性(換金性、取引量の減少など)が著しく低くなった場合や、流通市場での売買額が少額であるため売却希望時に正常な市場価格で売却出来ない場合など、途中売却が困難になる、または滞ることを指します。
 例えば、米ドルやユーロなど主要通貨なら日々の取引量も多いため、概ねいつでも市場価格での売買が可能ですが、新興国通貨などは取引量が余り多く無いため大口の取引が持ち込まれると価格が大きく変動することがあります。

まとめ

つまり外国政府が発行する国債であれば、その国を取り巻く国際情勢、将来に於ける政治体制の安定性や経済の成長度合い、治安や現在の評価などを総合的に判断して投資を検討することになります。投資する国の経済が将来に渡って成長し政治も安定するだろうと予想出来るのであれば投資対象になりますし、様々な観点から危険だと考えるなら投資を見合わせることになります。
 債券投資に於いて高いリスクを取ると言う意味を言い換えれば、高い不安定性を受け入れる代わりに高いリターンを狙う投資と言うことになります。

これら債券の持つ様々な特徴やリスクをご理解いただき、皆様の投資目的に合った債券投資をすることが肝要です。

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