ちょこっとコラム 証券投資に関する-

三京証券の『ちょこっとコラム』では、証券投資に関連する様々な情報や、雑学に至るまで、コラム形式で分かりやすく解説していきます。証券投資初心者の方にも今後の参考にして頂ければ、幸いです。

2015年6月28日

第4回『外貨投資の魅力』

 1990年代末以降、日本ではもう20年近くも超低金利が続いています。足元の普通預金の利率は概ね年率0.02%~0.03%であり、定期預金でも良くて0.2%前後、大手銀行ならぐっと下がって0.03%前後です(一部のネット銀行などで若干高いところもあります)。
つまり100万円の定期預金で銀行に1年間預けて受取ることの出来る利金は0.2%なら税引前で2,000円、実際には20%の課税がされるので条件の良い銀行でも1,600円にしかなりません。
流石にこの金利で満足出来る人は少ないでしょうから、銀行預金以外に何か他の投資をと考える人が増えてきています。投資と聞いて思い浮かべるものは株式であったり土地やマンションといった不動産であったりと人それぞれですが、弊社では外貨建て資産への投資をご提案しています。

 何故外貨建てかと言うと、為替リスクは大きいものの円建ての金融商品と比べて金利の高い通貨がほとんどだからです。とは言え外貨であれば何でも良い訳ではありません。では外貨投資を行う際に注意すべきことは何でしょうか。

 まず、もちろん将来もその国や通貨が安定して存在していることが大前提ですが、成長が見込める国や地域である事も重要です。そう言った意味でBRICSと呼ばれるブラジル、ロシア、インド、中国、南アフリカに加え、トルコ、メキシコ等の新興国が魅力的と考えられています。
これらの国々に共通している点は、1.一定以上の人口(市場規模)があること、2.資源や食糧生産が豊富な国が多いこと、3.政権が安定している又はしつつあること・・・等々でしょうか。

 例えば、ブラジルは世界で7番目にGDPが大きい国です。しかも世界で5番目の広さと人口を有し、およそ72種類の鉱物資源を産出する世界有数の資源国家です。政策金利も現時点(2015年6月23日時点)で13.75%と、日本や欧米諸国はもとより、他の新興諸国と比べても高い水準にあります。
また、2014年夏にワールドカップが開催され、2016年には夏季オリンピックの開催を控え、2020年の万博開催に意欲を示すなど目覚ましい発展をしています(2008年に北京オリンピック、2010年に上海万博を開催した中国を思い起こして頂ければ何となく雰囲気はお分かりいただけると思います)。

 金融・財政面から見ても、ブラジルは2009年以降外貨準備高が対外債務残高を上回る純債権国となっている事や、2015年4月現在の公的債務残高のGDP比率が34%程度(日本は200%超!)である事など、国家財政は健全性が高いと考えられます。
この様な条件を持った国であれば投資に際しても極端に不安にならずに済むのではないでしょうか。

 仕事や旅行で海外に行かれる方もいらっしゃると思います。円高だと日本から出かける場合には嬉しいですね。でも、もしも将来、例えば日本円の資産を外貨に換える必要がある時に円安が大きく進行していたら海外に出掛ける際の費用は増えますし、実際に海外(例えば米ドル)から見ると想像以上に資産が目減りしていることに気付くことになります。

 例えば日本と中国をドルベースのGDPで比較をすると、2010年当時は1ドル約80円でしたから、日本のGDP約480兆円=6兆ドル(約80円/ドル換算)に対して中国も約6兆ドルで同等でした。それが2014年には日本の500兆円=4.2兆ドル(119円/ドル換算)に対して中国は約9~10兆ドルとなり、ほぼ倍になった計算です。
円はドルに対して約50%も円安になったため相対的に中国元が強くなる訳で、通貨だけで約15円/元から約20円/元へと円安となり、これに経済成長の差も加味するとドルから見た経済力は倍もの差がついてしまったという事です。
単純に米ドルから見て日本は6兆ドルから4兆ドル強の国へと小さくなってしまった一方で、中国は9~10兆ドルにもなっているのですから、必然的にアメリカから見た重要度にも変化が出てきます。

 2013年4月からは日銀が大胆な「異次元緩和」に踏み込み、円安・ドル高が大きく進みました。もちろんこれから先のことを予測するのは難しいことではありますが、今回のように何時どうなるか分からないからこそ資産のベースとなる通貨を分散させることは非常に重要であり、インフレへの対処の一方法としても外債に投資する大きなメリットの1つとなります。

 もう1つの大きなメリットは何と言っても金利です。国債や社債などの債券は額面に対する利率が固定されていて、金利の高い通貨建ての債券だと国内債券や銀行預金とは比べ物にならないような高い利率のものがあります。
利率が高いということは信用リスクやカントリーリスクも高いという考え方に繋がりますが、各国の金利が決まるのは国家の財政状況によってだけではありません。インフレ度合や為替政策、景気対策、政治の安定性などさまざまな理由や目的で各国中央銀行は金利の調節を行っています。

 ブラジルを例とした新興国は魅力的な金利水準にあって、かつ今後の経済成長が期待できる魅力的な投資先であると考えています。ブラジルの他にも生産年齢人口が多く今後も成長の継続が期待される中近東のトルコやアフリカ最大の経済大国であり資源大国でもある南アフリカ共和国、米国に次ぐ世界第4位の人口を擁するインドネシア、近年国際社会で存在感を増してきているインドやメキシコ・・・等々。旅先としても魅力的ですが、投資先としても魅力のある新興国が幾つもあります。

 そして好金利や分散投資効果はもちろん、その通貨に投資することによってその国が身近になることも魅力の1つと言えるのではないでしょうか。
自身が投資している国のことは当然気になります。その国のニュースを真剣に見て、遥か遠い地球の反対側の国であっても自分が想像する世界がますます広がります。旅行やビジネスで海外に行く際にも、その国の債券を持っていれば、それまでとは一味違う感覚を得られると考えています。

ブラジル国債のご相談、資料請求 ブラジル国債がよくわかる資料請求