ちょこっとコラム 証券投資に関する-

三京証券の『ちょこっとコラム』では、証券投資に関連する様々な情報や、雑学に至るまで、コラム形式で分かりやすく解説していきます。証券投資初心者の方にも今後の参考にして頂ければ、幸いです。

2014年12月01日

第2回『人気の投資信託を考える』

2000年代に残高を増やした投資信託とは

  主に配当利回りが高い外国株式や、高い利札の付いた債券などに投資する投資信託が増えました。例えば「ハイイール ド・ファンド」とか「ハイインカム・ファンド」と言った名前がついた種類の投信です。
 2008年頃までは「グロソブ」との愛称が付いた「国際-グローバル・ソブリン・オープン」の毎月決算型が人気でしたが、リーマンショック以降のパフォーマンスの悪化により人気が離散し、ここ数年はハイイールド(ジャンク債などの比較的高い利回り債券)系のファンドに取って代わられました。

 高配当投資信託の主なものは、海外の配当利回りの高い株式に投資するものや信用格付けでBB(ダブルB)以下の、俗に言うジャンク債へ投資するものや、配当重視のREIT(不動産投資信託)に投資するものなどが多いようです。
 ご存じの通り、2000年代に入ってからの主要ラインナップはその殆どが「好利回り」や「毎月分配」を謳うファンドです。それらに加えて、通貨選択型と言われる利回りの高い海外通貨(主に新興国通貨)に連動する投資信託も増えました。
 言い換えれば、「より高いリスクを取る見返りとして高い利回りを得られる設計」となっている金融商品が増えていると言うことです。

人気商品の変遷

 1990年代後半から国内の円金利が急激に下がり、2000年代に入ってからは銀行や郵便局の定期預金であれば、何かのキャンペーンでもない限り1%を大幅に下回る金利しか付きません。普通預金に100万円預けても1年間で100円~200円にしかならないのですから預金と言うよりは現金保管が主目的となり、一部の銀行では一定額以上の預け入れが無いことには口座管理料までかかるようになりました。

 このような市場環境ですから幾らかでも利回りの高い運用をと考えるのは当たり前で、それ故に少しでも高い分配金が欲しい投資家を誘導するため、一昔前のオーソドックスな投信では無く、外国債券や外国株式、または海外の不動産などに投資することで利回りを上げ、且つ毎月分配と言った仕組みを売りにした投信ばかりになりました。
 このような種類の投信が主流になったのは、従来型の株式投信のパフォーマンスが芳しくないことや、円建て金融商品では利回りに限界があったことなども理由と思われます。

投資信託の中身を吟味

 では、このような変化の中で高配当を謳った投信が本当にリスク(投資元本の変動)に見合うリターンを期待できる商品なのか?と言えば疑問に思える投信が多数あります。仕組みが複雑になればなるほど内包された本当のリスクがどの程度なのかを理解するのが個人投資家には難しくなり、且つ設計が複雑になればなるほどコスト(運営・管理費用)が嵩みますので投資家メリットは薄れます。
 つまり個人投資家自身が海外のマイナーな債券や為替など、幾つものリスクを組み合わせた分かり辛い商品を必要としているのか?などにも再考する必要があると言う事です。

 中には、パンフレットで「好配当」を謳いながら、実は配当の一部を元本から削ってまで(特別分配と言い、タコ足配当のこと)高い配当を払い出し、如何にも配当が高いように見せかけている投資信託もあります。毎月の配当を「年金代わりに」または「お小遣いに」と言ったニーズをくみ取った商品ですが、自身が預けた資金から運用などの手数料を支払った後に元本の一部を取り崩して受け取る仕組みですから、余程しっかり運用してもらわねば実質的には本当にお得かは不明な商品です。
 実際のところ普通分配と特別分配の違いを十分に理解している購入者が果たしてどれだけいたのか?も疑問の商品で、トラブルが続出したため是正されることになりました。

まとめ

 どのような運用にしてもシンプルであることがコスト面からも重要であり、同時に投資家ご自身がしっかりと理解できる金融商品を選ぶことが大切です。

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